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アナフィラキシー 偶発症 名古屋市名東区の歯医者・歯科 本郷 藤が丘  みやちファミリー歯科

気分が悪くなったとき等、緊急時に対応できるように準備を整えています

本郷、藤が丘からも通いやすい、名古屋市名東区の歯医者 みやちファミリー歯科 院長の宮地です。

 

 

歯科医院で治療を行うときに、気分が悪くなったことがありますでしょうか。

軽度のものから重度の意識消失まで、それらが起こる理由は、緊張や痛みを感じることで様々な症状が起こり得ます。

 

歯科で起こりる偶発症の種類や対応について、お話させていただきます。

 

 

アナフィラキシーショック

蜂にさされてアレルギー症状を起こすのと同様に、歯科でもアレルギー性のショックが起こることがあります。

中でもアナフィラキシーショックと呼ばれるアレルギーは、Ⅰ型アレルギーに分類され、急速に起こり重篤な症状が出てしまいます。

歯科では主に、局所麻酔やゴム製品、根管治療薬などを原因として起こります。

一度症状が落ち着いても、72時間以内に再度症状が出る可能性があるといわれていますので、症状が出た場合は専門機関への受診が必要になります。

 

 

1.症状

気道粘膜にアレルギー反応が起こると、息苦しさや喘息症状が起き、気道に浮腫ができると、呼吸困難になってしまうこともあります。

皮膚症状として、じん麻疹、発赤やかゆみがでることもあります。

また急激な血圧低下もみられ、気分が悪くなります。

 

 

2.対処法

モニタリングを行い、アドレナリン(エピネフリン)を投与し、救急車を呼ぶことが先決です。

当院では“エピペン”という筋肉に注射をするためのアドレナリンを用意しています。

患者さんに歯科医院では処方はできませんが、緊急時に備えて用意しておりますので、安心して治療を受けていただけます。

 

呼吸が困難な場合は気導の確保、酸素の投与を行います。

 

 

 

血管迷走神経反射(デンタルショック)

緊張や不安等精神的なストレスや、麻酔等の痛みでの肉体的なストレスが原因で起こる、ショック状態のことをいいます。

歯科医院で起こる偶発症の多くはこの血管迷走神経反射です。

 

様々なストレスを感じることで交感神経が優位になり、血圧の上昇や頻脈が起きます。いわゆる興奮状態になります。

それを体がそれを正常な状態に戻そうと抑制的に働き、血圧の低下や徐脈が起きます。

それに伴い脳への血流量が低下し、様々な症状が起こります。

 

1.症状

顔面蒼白、気分が悪くなる、発汗、めまい、嘔吐、意識の消失などが起こります。

基本的には一時的な症状が多く、暫くすると症状は改善していきます。

 

 

2.対処法

必要に応じてモニタリングを行い、ショック体位をとります。

ショック体位とは、水平に寝てもらい下肢を挙上することです。足から心臓への血流が増え、結果として脳への血流量が増えます。

酸素投与や重度の場合は副交感神経遮断薬(アトロピン)を投与することもあります。

 

 

 

局所麻酔中毒

局所麻酔を大量に投与した場合に起こる可能性がある中毒症状です。

10本以上局所麻酔をうたないと起こらないといわれており、歯科治療でそのような大量の麻酔を行うことはまずありません。

 

それ以外には太い血管に直接麻酔をしてしまうことでも起こる可能性があります。

伝達麻酔という、親知らずの抜歯などしっかり麻酔をきかせたいときに行う方法ではまれに起こり得ますが、一般の歯科では可能性は限りなく低いです。

 

1.症状

ふらつきやめまい、耳鳴りから始まり、多弁になり興奮状態になります。

重度になると意識消失が起こり、痙攣や不整脈、心肺停止になることもあり得ます。

 

2.対処法

モニタリングや必要最小量の麻酔薬の使用を心がけ、症状が出た場合は救急車を呼び、迅速に専門機関への搬送を行います。

 

 

 

過換気症候群

歯科治療に対する恐怖や痛みなどが原因で、精神的な不安や恐怖心が大きくなることで過呼吸が起こります。

過呼吸により血液の中から二酸化炭素が多く排出されることで血液がアルカリ性に偏ります。

それにより血管が収縮することで様々な症状が起こるのが過換気症候群です。

 

若い女性に多くみられ、一度なった方は繰り返すことが多いといわれています。

 

 

1.症状

息苦しさ、呼吸困難、血圧上昇、頻脈、めまい、腹痛、胸痛等、様々な症状が起こり得ます。

テタニーと呼ばれる、筋肉の硬直によって起きる手足のしびれやけいれんが起こることもあります。

 

 

 

2.対処法

精神的な不安から起こるので、まずは声をかけてあげて安心するように声掛けをします。

同時にゆっくり呼吸することを促すこと(特に5秒くらいかけて息を吐くようにする)で、軽度の症状の場合は落ち着いていきます。

 

昔はペーパーバック法という、紙袋で呼気を再呼吸させる方法がありましたが、酸素の濃度が低くなってしまう可能性があるため、最近はあまり行わないようです。

 

症状が重度な場合は抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)を投与する場合もある様です。

 

 

 

 

当院では血圧や心電図、酸素飽和度等、モニタリングができるように設備を整えております。

それ以外にもAED、医療用の酸素、エピペンなども準備しており、厚生労働省から“歯科外来診療体制加算”の認可を受けたクリニックです。

 

 

 

気分が悪くなるのを心配しないで通院していただけます。

安心して皆様に来院していただけるよう努力していきます。

 

 

 

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本郷駅、藤が丘駅から車で4分。

お車でお越しの方のために、広い駐車場を10台完備。

歯医者さんが苦手なお子様でも、ご家族と一緒に治療を受けられる、ファミリールームやベビーベッドもあります。

むし歯や歯周病の治療だけではなく、ホワイトニング、小児(子ども)歯科、小児矯正、無痛治療など幅広く行っています。

 

〒465-0023  愛知県名古屋市名東区石が根町93

TEL 052-737-7120

みやちファミリー歯科

 

皆様のご来院をお待ちしております。

院長 宮地 秀彰

記事監修

院長 宮地 秀彰
(みやち ひであき)

  • 朝日大学歯学部卒業
  • 朝日大学歯学部総義歯学 修練医
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