ブログ
ブログ
本郷、藤が丘からも通いやすい、名古屋市名東区の歯医者 みやちファミリー歯科 院長の宮地です。
上唇を引っ張ったときに、歯ぐき周囲の粘膜とつながっているすじがみえるとおもいます。
それを”上唇小帯”といいます。
1歳半、3歳児の歯科健診などで、”上唇小帯付着異常”と診断されることがあります。
上唇小帯の高位付着とも呼ばれ、お口の環境に様々なリスクを誘発します。
ですが、お口の成長とともに自然に改善することもあります。
また、転んでしまったことが原因で上唇小帯が切れることもあります。
切れたらどうなるかというと、部分的に切れただけだと元に戻ってしまうこともあります。
完全に切れると、そのまま切れた状態できれいに治ってくれる場合も多くみられます。
1.磨きにくいことでむし歯や歯周病になりやすくなる
歯の近くに付着している場合、歯みがきがしにくいため、汚れが残りやすく、むし歯や歯周病になりやすいといえます。
2.歯並びに影響がでる
上唇小帯が前歯の間の位置に入り込むと、その部分の歯並びに隙間ができてしまい、いわゆる”すきっ歯”になることがあります。
3.お子さんが歯みがきを嫌がるようになる
お子さんの仕上げみがきのときに上唇小帯を触ってしまうと、痛いと感じてしまうことが多いです。
結果、歯みがきは痛いものと認識してしまい、歯みがきを嫌がるようになってしまいやすいです。
4.全身の成長に影響がでる
軽度のものでは起こりませんが、付着位置があまりにもよくないと、授乳が困難になることもあります。
1.麻酔下で切る
麻酔をして、邪魔になっている小帯部分を切る方法があります。
ですが、授乳が困難な場合以外は、乳幼児期に急いで切る必要はないと考えております。
切ったあとの傷口は元に戻ろうとするため、術後に本人がしっかり唇を動かすトレーニングができない場合、元に戻ってしまうこともあるためです。
切るかの判断の目安として、上の前歯が左右4本永久歯に生え変わるタイミングを基準に考えています。
1番前の歯が永久歯に生え変わるタイミングでは、すきっ歯で生えてくるのが正常で、その後2番目の歯が生えてきたときに、押されて隙間が閉じてくれることが多いです。
2番目の前歯が生えてきても上唇小帯が邪魔をしてすきっ歯のままの場合、切るお話をさせていただきます。
ですが、上唇小帯を切るだけではすきっ歯が治らない場合も多くみられます。
その場合は矯正治療が必要になることもあります。
2.小帯を伸ばすトレーニングをする
切ったあとは後戻り防止のためのトレーニングをする必要があるのはもちろん、
軽度の場合は、トレーニングをするだけで、改善がみられることもあります。
歯科医院にて説明していますので、ご興味のある方はご連絡ください。
3.経過をみる
小帯の位置は、お口の成長とともに改善することもあります。
また、お子さんが転んだときに、小帯部分が切れたりする場合もありますが、基本的には経過をみていきます。
そのうえで改善がみられなければ切るという選択をしていくことが多いです。
上唇小帯については、心配されるお父さん、お母さんも多いと思いますが、授乳の邪魔になる場合でも、助産師さんと連携し対応することで、切らずに授乳が行えるようになる場合もあるようです。
永久歯の歯並びに悪影響がでる場合は切ることもありますが、それまでは経過を見守ることが多いです。
心配な場合は一度ご相談ください。
*********************************************************************************************************************
本郷駅、藤が丘駅から車で4分。
お車でお越しの方のために、広い駐車場を10台完備。
歯医者さんが苦手なお子様でも、ご家族と一緒に治療を受けられる、ファミリールームやベビーベッドもあります。
むし歯や歯周病の治療だけではなく、ホワイトニング、小児(子ども)歯科、小児矯正、無痛治療など幅広く行っています。
〒465-0023 愛知県名古屋市名東区石が根町93
TEL 052-737-7120
みやちファミリー歯科
皆様のご来院をお待ちしております。
記事監修
院長 宮地 秀彰
(みやち ひであき)
お電話でお問い合わせされる前に
ご確認ください